プロジェクトストーリー
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03.整備士の誇りと信頼を育む“立ち合い車検”
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小野瀬 征也
ONOSE YUKIYA
代表取締役社長
Project Outline
小野瀬自動車は、整備士の地位向上とお客様の安心を両立させる車検サービスを展開しています。整備士がお客様と直接対話する“立会い型車検”を導入し、納得感のあるサービスを提供。整備士の成長やチーム全体の意識改革を通じて、口コミ評価や車検台数の増加などの成果を実現しました。その裏にある挑戦と革新のストーリーをご覧ください。
整備士の地位向上を目指したい。
私が車検サービスに本格的に取り組んだ背景には、整備士たちの仕事に対する誇りと地位を向上させたいという強い思いがありました。整備士は国家資格を持つ専門職であり、車の安全を支える重要な存在です。しかし現実には、整備士たちがその価値を十分に認識しておらず、「ただの裏方仕事」と感じているケースも少なくありませんでした。
この状況を変えるため、私たちは整備士が直接お客様に車の状態を説明する“立会い型車検”を導入しました。お客様にとっては、車検の内容や必要な修理が納得できる形で伝えられるメリットがあり、整備士にとっては自分の仕事が直接感謝される喜びを得られる機会となりました。このシステムの導入当初、整備士たちは「お客様と話すのは苦手」と言っていましたが、少しずつ慣れてくると「ありがとう」と感謝されることで仕事へのモチベーションが高まっていったようです。
こうして、お客様とのコミュニケーションが整備士自身の自信を深め、仕事に誇りを持つきっかけとなったのです。私はこの変化が、整備士たちにとっても、私たちの会社にとっても大きな進化だと感じています。
お客様の安心と納得を形にする。
“立会い型車検”のもう一つの大きな目的は、お客様に「安心」と「納得」を提供することでした。これまでの車検サービスでは、「どんな整備が行われたのか分からない」という不満を抱えるお客様が少なくありませんでした。しかし、整備士が直接対話することで、車の状況を正確に説明し、必要な整備や交換を提案できるようになりました。
この取り組みの結果、お客様から「ここでは内容をしっかり説明してくれるから信頼できる」という声が寄せられるようになりました。私たちは提案を押し付けることなく、お客様自身が納得して選べるような対応を心がけています。そして、「安全を追求しないことこそ、最大のリスク」という考えをスタッフ全員で共有し、安心安全な車検を提供する体制を整えることができたのです。
成長する組織と築く新しい未来。
私たちの車検サービスは、単なる業務ではなく、組織全体の成長を促す取り組みでもあります。整備士たちが直接お客様と向き合う中で、「提案するのが私たちの義務」という意識が芽生え、チーム全体の意識も変わってきました。この変化は、整備士同士の連携やサポート体制にも好影響を及ぼし、働きやすい環境の構築にもつながっています。
さらに、私たちは整備士のスキル向上に力を注ぎ、社内でのロールプレイングや研修を定期的に実施しています。こうした取り組みは、サービス品質の向上だけでなく、社員のモチベーションアップにも寄与しています。その成果は、車検台数の増加や口コミでの高評価に表れています。現在、Googleの口コミは465件以上に達し、多くのお客様が「ここで車検を受けたい」と選んでくださっています。
私たちの目指す未来は、お客様が安心して車を預けられる場所であり続けること。そして、社員が誇りを持って働ける会社を築くことです。この取り組みを通じて得た信頼は、私たちの未来への確かな道標となっています。